東急田園都市線の「青葉台駅」から歩いて約3分のところに、都会的な蕎麦屋さんがあります。「じねんじょ庵 青葉台店」です。
「じねんじょ庵」は青葉台店を含め、6店舗あります。蕎麦だけではなく、おつまみやお酒が楽しめるダイニングレストランです。また、ケーキ屋さんと見まごうほどのモンブランがあります。茶時限定の14時から16時までにしか出会えない幻の甘味です。
今回はそのモンブランをご紹介いたします。
和モダンな店ごしらえ
「じねんじょ庵」の入り口の横には、テラス席があります。ソファなのでゆったり過ごせそう。よくワンちゃんも一緒にお食事をしている光景を目にします。さながら都内の一等地。
木材を基調とした和モダンスタイルの店内には、ジャズが流れています。洗練されていて都会的です。
カウンター席、大きめのテーブル席、個室もあります。一人でも家族でも、どんな人数にも対応しているのがいいですね。
降り注ぐ黄金の栗ペースト
甘味のおしながきです。
「韃靼蕎麦茶のパンナコッタ」などの気になるメニューがございますが、今回は「和栗の金糸モンブラン」一択で行かせてもらいます。
金糸とはもともとは金箔から作られた糸で、着物などに使用されています。その高価な金糸のように、黄金に輝く栗ペーストをまとったのが金糸モンブランです。
注文して間もなくすると、ゴトゴトと店員さんがたいそうな道具を押してやってきます。もうショーは始まっていますよ。
そしてこちらは「和栗の金糸モンブラン」の中身です。
一番下はスポンジ、キャラメリゼしたメレンゲに生クリーム。これは市が尾にあるケーキ屋さん「パティスリー グラン・ウール」が作ったものです。
その上に「じねんじょ庵」の蕎麦フライが乗っています。
さぁ、ここから見ものです。たいそうな道具から、熊本県産の栗ペーストを絞り出します!どうぞ目をこらしてご覧ください!
トリュフのように、上から和栗を削ってはらりと散らします。
蕎麦屋の店員さんですが、これはもうパティシエの手つき。店員さん曰く、30回は練習したそうです。
至極の金糸モンブラン
完成です。ほれぼれする美しさですね。もちろん味にもほれぼれします。
糸状の和栗ペーストは繊細でぬくもりのある舌触り。熊本県産の栗に少しの砂糖で味付けされているそうです。
フワフワのスポンジに、メレンゲはサクッと。甘さひかえめの生クリーム。ときおりカリッとする、滋味豊かな蕎麦フライがアクセントになっています。薄くスライスされた和栗のほのかな苦味。
大きいのにペロリとたいらげてしまいました。
先日、高齢のご夫婦も食後のデザートとして完食されたそうです。栗の味を感じさせる、甘さひかえめのモンブランだからこそ、食べられてしまうのでしょうね。
実はこの“甘さひかえめ”に、とっておきの秘密が隠されていたのでした。
蕎麦屋とケーキ屋がタッグを組んで
ちょうど私が「和栗の金糸モンブラン」を食べているときに、株式会社じねんじょ庵の代表取締役社長、請川和哉さんがいらっしゃいました。恐れ多くも、請川さんがお話をしてくださいました。
「じねんじょ庵」が「和栗の金糸モンブラン」をはじめたのは2021年。ちょうどコロナ禍で飲食業界は大変な時期だったかもしれません。
私もこのときに「和栗の金糸モンブラン」を知りました。お店の前でチラシを配っていたのです。外食をひかえていた頃ですが、金糸モンブランのビジュアルに惹かれてお店に訪れたことをはっきりと覚えています。
請川さんがおっしゃるには、当時からちまたに金糸モンブランはあったそうです。見たことはある、でも食べたことはない。そんな存在だった金糸モンブランを都内に行かなくても身近で食べられるように、と考えたそうです。
でも、ただ見た目が良いだけではダメ。パンケーキのように定番化するには、おいしくなければなりません。
そこで請川さんとご縁があったケーキ屋さん「パティスリー グラン・ウール」とタッグを組んで、この「和栗の金糸モンブラン」が誕生しました。
キーは生クリーム。関東では市販されていない、九州産の生クリームを使用しているそうです。牧草を食べて育った牛のミルクからできています。それがペロリと食べられてしまう“甘さひかえめ”の秘訣だったのです。
請川社長の想い
「和栗の金糸モンブラン」を茶時限定にしているのは、大きな道具を使うので、ランチタイムなどお客さまがたくさんいる時間帯にはできないから。とてもシンプルな理由でした。
茶時に来られるのは主婦の方です。まずは地域の主婦の方に「和栗の金糸モンブラン」を食べにきていただきたい。それから蕎麦も食べにきて欲しい、と請川さん。
「うちは蕎麦屋です」
そう正直にお話してくださいました。
「じねんじょ庵」は蕎麦屋です
今回は「和栗の金糸モンブラン」をご紹介しましたが、「じねんじょ庵」は蕎麦屋です。私もディナーに訪れたことがありますが、もちろん蕎麦もおいしいですし、おつまみなどのメニューも豊富です。
都内にいるような、お洒落でおいしい時間を過ごしに「じねんじょ庵 青葉台店」に足を運んでみてくださいね。
そうそう、「じねんじょ庵」のインスタグラムをフォローして、「和栗の金糸モンブラン」とロゴの写真に「#横浜カフェ #じねんじょ庵」のハッシュタグをつけて投稿すると、セットドリンクが無料になるそうですよ。
まずは茶時に「和栗の金糸モンブラン」を!それから蕎麦もぜひご賞味ください!
じねんじょ庵 青葉台店
住所:神奈川県横浜市青葉区青葉台2-10-13
アクセス:東急田園都市線「青葉台駅」から徒歩約3分
TEL:045-507-8753
営業時間:【日〜木・祝】ランチ11:00-14:00(Lo13:45)
甘味処14:00-16:00(Lo15:30)
ディナー17:00-23:00(Lo22:30)
【金土祝前】ランチ11:00-14:00(Lo13:45)
甘味処14:00-16:00(Lo16:30)
ディナー17:00-23:00(Lo22:30)
定休日:元旦および、別途記載日