【小机駅より徒歩約5分】パン屋さんのような!ケーキ屋さんのような!大判焼専門店「おすとあんでる」(OstoAndel)

お店や屋台などで大判焼を見かけると、ついつい買ってしまうことってありませんか。昔から日本人に愛されている大判焼。なぜか、懐かしくて、ほっとしたりしますよね。

今回ご紹介する大判焼は、ちょっと風変わりとでもいいましょうか。
ぜひ、知っていただきたい“茶目っ気あるある大判焼”なんです。

大判焼専門店とは思えない、外観プラスα

JR横浜線の小机駅下車、南側エリアを約5分ほど歩いて行くと、絵本にでも出てきそうな赤い建物が目に入ってきます。えっ、これが大判焼専門店???って思ってしまうほど。

お店の名前は「大判焼 おすとあんでる」(OstoAndel)。
「どこの国の名前ですか?ってよく聞かれるんですよ」とは、2代目店主の三島さん。
この店名は「押すと餡(あん)出る」ので「おすとあんでる」。初代店主の洒落っ気から付けられたようです。

なんでも昭和初期の頃、モノの名前を外国語のように日本語で表現するという言葉遊びが流行したそう。
例えば、「アリヨール」は砂糖のこと、「ヒネルトジャー」は水道水、「サイテヤーク」はうなぎの蒲焼。ハハ、なるほど。
2代目店主から「これにあやかって名前をつけたのだと思いますよ」と。

初代店主の洒落っ気は店名だけにとどまらず、この赤い外観を見てください!大判焼という“ザ・和の建物”ではなく、パン屋さんのような、ケーキ屋さんのような外観にしたいと。スタッフのユニホームもトータルプロデュースされているのだとか。

「押すと何が出るかなぁ」というメニューにも、洒落っ気ならぬ“茶目っ気”全開?

ここのお店の魅力は、なんといっても大判焼きの種類がハンパないこと。17種類のグランドメニューに、1種類の季節限定品の18種類。おぐらやこしあん、うぐいす、抹茶クリームなどの和テイスト、いちごミルククリーム、チョコクリーム、カスタードクリーム、パンプキンなどの洋テイスト。季節限定品は、豆乳クリーム、紅茶クリーム、kiriクリームチーズ、桜あん、メロンクリームなどなど。

スイーツ系だけではなく、チーズ&ハムやピザ、ハンバーグなどの食事系まで!創業時(1980年代)は4種類だったとも聞いているので、もしかすると、これも初代店主の茶目っ気なのかな、と勝手に思ってしまいました。

季節限定のメニューは随時変わるので、来てみてのお楽しみ!

えっ、ワルトアンデル?わるとあんでる?聖地巡礼?

ホント、ここは開店から閉店まで、ひっきりなしにお客さんが来店。
2代目店主曰く、「平日は地元の方が、土日は遠方からもいらっしゃいます。
最近、また(また?)某アニメの聖地巡礼としてのお客様も多いですね」と。

某アニメの聖地巡礼???

調べてみると、TVアニメ「吸血鬼すぐ死ぬ」(2021年10月〜12月放送)は新横浜が舞台になっており、その第8話に「ワルトアンデル(割ると餡出る)」という店名で登場(アニメの中の外観もソックリ)。
アルマジロのジョンがお店に並んで買ったシーンがあり、ファンの聖地となっているらしいのです。しかも、昨年(2023年1月)「吸血鬼すぐ死ぬ2」が放送開始となり、それでまた再訪のファンが増えているのかもしれません。

ところで、あなたの呼び方は大判焼?今川焼?回転焼?

この「大判焼」「今川焼」「回転焼」、同じものなのに、なぜ呼び方が違うのか?
一般的には、全国的に呼ばれているのが「大判焼」で、関東地方では「今川焼」とも。これは、江戸の今川橋付近で焼き菓子が売り出され、有名になり、江戸が発祥だったため、関東で広く呼ばれるようになったのだとか。

「回転焼」は、主に関西で呼ばれることが多く、これは鉄板を回転させて焼くからとも言われています。
その他にも、兵庫県の「御座候(ござそうろう)」や三重県の「天輪焼」(てんりんやき)などなど地域によって違う呼び方もあって、“目に見える方言”みたいで面白いですね。

OstoAndelおすとあんでるさんが愛されるワケ

お店に伺った際、外観のかわいらしさもさることながら、パン屋さんやケーキ屋さんの前を通るときにも感じる、あの甘〜い匂い。なんか幸せを感じる匂いと言いますか。
「あっ、うちは小麦粉と卵の量を同じにしているからでしょうね」と、2代目店主。通りすがりに、この匂いに誘われて、ママと小さなお子さんで1個ずつ、また、散歩中の年配の方など、買って行かれる姿を何度見たことか。

そして、一番の人気はやはり「おぐら」。これに使用している「小豆」は北海道産にこだわっているのだとか。

創業は1982年ということなので、約40年以上愛され続けている「おすとあんでる」(OstoAndel)の大判焼。どんなにオシャレなスイーツがもてはやされても、廃れないでいてほしい、頑張ってほしい!フレーフレー2代目店主三島さん!

私が食べた大判焼はコチラ

  • おぐら

おぐら(160円/消費税8%込)・・・つぶつぶでツヤッツヤの餡がおいしい!
甘さもちょうどいい感じ。

  • カスタードクリーム

カスタードクリーム(160円/消費税8%込)・・・とろ〜っとしていて、濃厚な甘さがやみつきになりそう。

  • 抹茶クリーム

抹茶クリーム(150円/消費税8%込)・・・抹茶のほろ苦さと甘さが絶妙!抹茶好きの方はぜひ。

  • パンプキン

パンプキン(150円/消費税8%込)・・・しっかりとした甘さとぽってりとした食感が、まさにパンプキン!

  • チーズ&ハム

チーズ&ハム(150円/消費税8%込)・・・ほんのり甘くて、モチっとした生地が優しい味わい。小腹が空いたときなどにオススメです。

大判焼 おすとあんでる(OstoAndel)
住所:神奈川県横浜市港北区鳥山町1014
アクセス:JR横浜線「小机駅」から徒歩約5分
営業時間:11:00-17:00過ぎ(売切れ次第終了)
休業日:月曜日、第一金曜日、 夏季、年末年始
TEL:045-473-6256
お問い合わせ:季節限定メニューについてはTELにてお問い合せください。

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。