おいしい二八そばが味わえる、手打ち麺食堂 楽悠(らくゆう)。
青葉区にお住まいのみなさんは、まだ気づいていないかもしれません。楽悠が名店であることを。
退職後に開業、夫婦で営む「手打ち麺食堂 楽悠」
青葉台駅から歩いて10分ほどの場所にあるビルの1階。外からだと店内の様子は分かりませんが、「楽悠」と書かれたのれんをくぐり、思い切って扉を開けてみましょう。
入り口付近に4人掛けのテーブル席がひとつ、奥には6人掛けのカウンター席があります。こじんまりとした店内は、人と人の距離が近く、温かさのある雰囲気に満ちています。


店主は大手のフードサービス会社を退職後に、数店舗のそば屋で修行をして、70歳で楽悠をオープン。現在は奥さまと二人で切り盛りしています。
ランチにおすすめ「手打ちそば・天丼セット」

メニューには、主にそばとうどんが並びます。どちらもこだわりの手打ち麺。うどんは前日に、そばは毎朝、機械を使わずに店主が店内で作っています。
そばかうどんかで迷いましたが、天丼もセットで楽しみたいので「海老と野菜の天丼と二八蕎麦」を注文しました。
ランチタイムにはうれしいサービス付き。コーヒー、楽悠ゼリー、ウーロン茶の中から選べます。迷わず楽悠ゼリーをチョイス。
ちなみにディナーにはお酒のあてになるメニューもあり、締めにそばを食べるのがおすすめとのこと。
厨房からはパチパチと揚げ物の音が聞こえてきます。しばしお茶を飲みながら、ゆったり料理を待つ幸せな時間を噛みしめます。
程なくして、天丼と二八そば、カラフルな野菜のピクルスが運ばれてきました。おいしそう!

野菜の甘みがギュッとつまった天丼

温かいうちに海老と野菜の天丼からいただきます。
小ぶりの丼に、海老とたくさんの大きな野菜がこんもり盛られていて、とても贅沢な一品です。
まずはオクラから。大きめなのにスジがなく柔らかい。カボチャはほくほく。厚めのにんじんや太いゴボウもちょうどいい歯応えです。野菜の自然な甘みがギュッとつまっています。
海老の天ぷらも大きくてサクサク。甘めタレがよく絡み、ご飯との相性も抜群です。野菜がたっぷりとれる上に、おいしいなんて最高ですね。
喉ごし爽やか!絶品の二八そば

続いてはお待ちかねの二八そばです。ほんのり灰色がかった艶のある麺から、軽やかさを感じます。
ちなみに二八そばとは、そば粉が8割で、つなぎの小麦粉が2割のそばのことです。そばの風味と喉ごしの両方を楽しめるバランスのいい割合と言われています。
つゆにネギや大根おろしの薬味を加え、麺をさっと浸します。
そして一気にズズッとすすると…喉ごし爽やか!
ひんやりと心地よく、喉を通る爽快感がたまりません。口の中でそばの香りが広がり、クセになるおいしさで箸が止まらず、あっという間にペロリと平らげてしまいました。
麺の大盛もあるようなので、次回は迷わず大盛りにしようと心に決めました。
そっと置かれたそば湯をつゆにそそぎ、飲み干すと、じんわり心と体が温まります。最後の最後までそばを堪能できました。

プルンと弾ける「楽悠ゼリー」

ランチタイムのサービスとして運ばれてきた楽悠ゼリーは、美しい無色透明。木舟皿にのせられ、きな粉と黒蜜がかかっていて、なんとも涼しげな佇まいです。
スプーンを入れるとプルンとはじける弾力に驚きます。ちょうどいい甘さで、食後にぴったりです。
この透明なゼリーは、シンプルに水で作ったゼリーだと聞いてびっくりです。単体では味はなく、きな粉と黒蜜が合わさることで絶妙なハーモニーを奏でていました。
甘い物がお好きなら、ぜひ食べてほしい逸品です。
カウンター越しのぬくもり
楽悠はご夫婦で営んでいることもあり、お店は温かな雰囲気に包まれています。カウンター越しに、店主や奥さまと交わす会話もはずみます。
定休日は月曜と火曜ですが、店主は仕込みなどで何かとやることがあるそうです。会社員時代より忙しいとか。
こんなにもおいしいそば屋さんを見つけてしまいました。末長くお店を続けてほしいと切に願います。

手打ち麺食堂 楽悠
住所:神奈川県横浜市青葉区桜台27-11ゼファ桜台テラス1F
アクセス:東急田園都市線「青葉台駅」から徒歩約10分
TEL:045-509-1456
営業時間:
昼11:30-14:30(14:00オーダーストップ)
夜17:00-20:30(20:00オーダーストップ)※日曜日は夜営業なし
定休日:月曜日・火曜日