おいしいお酒をすすめてくれる、青葉台の「森野屋酒店」で利き酒を!

ここのお店はすごい!という噂を聞きつけて、うかがったのは「森野屋酒店」。東急田園都市線が開通し、青葉台駅とともに誕生した老舗の酒屋です。

名前の由来は、初代ご夫婦の新居が町田市の森野だったから。

「森野屋酒店」のすごさは、とにかくおいしいお酒をすすめてくれること。確かな知識で誘う、酔いの世界へいざ参りましょう。

豊富な日本酒とワイン

青葉台駅から歩いて4分ほどのところに「MORINOYA」と英語の看板が掲げられています。以前からお店のことは知っていましたが、はじめて店内に足を踏み入れると、想像より広く整然とお酒が並べられていました。

左の棚と奥の冷蔵庫には日本酒が、右の棚にはワインがぎっしり。豊富な品揃えです。

多すぎで迷いそうですが、どうぞご安心ください。店員さんが好みに合わせて、おいしいお酒をおすすめしてくれます。

好みのお酒をすすめてもらおう

お客さんが入店されると「この前のお酒どうでした?」と尋ねるのは、三代目の平本裕治さんです。日本酒を担当されています。

「おいしかったねぇ」と答える感じから、常連のお客さんの雰囲気がします。平本さんは滑らかな口調で、お酒をおすすめされます。飲み方のアレンジ方法なんかも教えられ、その知識に脱帽です。

私も好みの日本酒を伝えます。サラッとした水のような飲みやすいお酒。

おすすめしてもらったのは「七賢 純米吟醸 夏純吟」です。ツアーで観光もしているほど、山梨県にある大きな蔵のお酒。お刺身や山菜、天ぷらなどに合うそうです。

次に「岩清水 Origine 2024」です。実はそれほどお酒が強くない平本さんが「岩清水」を飲んで「これなら飲める!」と感動したお酒です。長野県のお酒でハチミツやみりんのような甘さがあるとか。

最近取り扱うようになった福岡県の街中でつくる「LIBROM」。ミント、ストロベリー、ゆず味があります。日本酒ではなく特別醸造酒になります。そのまま飲むのはもちろん、ロックや炭酸で割ったりするのもいいそうです。

どのお酒も気になりますね。

うれしい利き酒で味わう

おすすめしてもらうだけでなく、うれしいことに「森野屋酒店」では試飲ができます。

平本さんがおちょこを出すと、待ってました!と心がおどります。美しく慣れた手つきで注いでくれます。

「七賢 純米吟醸 夏純吟」からいただきます。

口に含んだ瞬間に味がして、すっと風のように抜けて行きます。フレッシュで爽やか。キンキンに冷やして、暑い日にさらっと飲める夏酒です。お刺身が食べたくなります。

次の「岩清水 Origine 2024」はテイスティンググラスで。しゃれていますね。

ほんのり琥珀色。うっすらおりが舞っていて、芳醇な香りが漂います。

飲んでびっくり、「おいしい!」と思わず大きな声で感嘆してしまいました。

口の中で発泡する感じ、さわやかな甘さ。スパークリングワインのようだけど、やっぱり違う。通常の日本酒は麹が2割ほどなのに、「岩清水」は麹5割です。日本酒の概念を覆す奇跡の一杯でした。洋食と合わせたいです。贈り物にもぴったり。

他にも「SUNQRINGO」や「LIBROM」など、次々に試飲させてもらいました。

気がつけば、私の頬は赤らんで、ただの酔っ払いです。おいしいし、たのしい、最高。

お酒はなくてはならないもの

私はお酒のことを、生きて行く上で絶対必要ではないけれど豊かにしてくれるもの、くらいに考えていました。

けれど、平本さんは「お酒は最終的にはなくてはならないもの」と。その言葉が胸に響きました。

古来よりお酒の歴史は長く、奈良時代には麹を使ったお酒造りがされていたようです。お酒だけでなく、醤油、味噌、みりん、酢と日本食には発酵食品が欠かせません。やはり、なくてはならないものですね。

平本さんは日本酒を嗜むようになって、お刺身好きになり、味の幅が広がっていったそうです。

家業を継ぐ三代目平本裕治さん

お酒の知識や魅力をとうとうと語る三代目である平本裕治さん。その熱い原動力が気になってうかがってみると、「家業だから」と正直な答えが返ってきました。

「酒屋をやらないと後悔すると思ったからです」と口にした平本さんが頼もしく感じました。

たとえ家業であっても、自分の仕事を前向きにとらえ主体的に働く姿は、見習うことばかりです。

代々続く「森野屋酒店」も、安泰ですね。

買ったお酒は……

さて、もちろんお酒を買いましたよ。

「七賢 純米吟醸 夏純吟」と「岩清水 Origine 2024」です。

和食、洋食と料理に合わせながら、大切に味わいたいと思います。

酒飲みのみなさん、ぜひ「森野屋酒店」に足を運んでみてください。平本さんにおすすめしてもらうことを、私は強くおすすめします!

森野屋酒店
住所:神奈川県横浜市青葉区榎が丘1-6
アクセス:東急田園都市線「青葉台」駅より徒歩約4分
TEL: 045-981-6908
営業時間:10:00-20:00
定休日:月曜日

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。