「21時にアイス」、なんと魅惑的で背徳感のある響きでしょうか。実は巷で噂のアイス屋さんの名前なのです。
お酒を飲んだあとの2次会は、バーでもう一杯?それともカラオケに行く?
いいえ、今どきはアイス屋さんですよ。
食後にはアイスを
夕飯のあとに甘いものが無性に食べたくなるのは、きっと私だけではないはずです。ましてお酒を飲んで体がほてると、酔い覚ましにアイスでクールダウンしたくなります。
最近は若者のお酒離れもあって、飲み会のあとの2軒目はお酒ではなく、甘いものを食べる人が増えているとか。
「21時にアイス」は株式会社Mが展開するアイス屋さんのフランチャイズで、夜に営業するスタイルがめずらしく全国に広がりつつあります。青葉台にも2024年7月にオープンしたという噂を聞きつけて、訪れてみました。
ナイトクラブのような店構え
青葉台店は16時にオープンして、23時半まで営業しています。
暗がりに「21時にアイス」のネオン管が光っていて、ナイトクラブのような雰囲気です。
コンパクトなテイクアウトのお店で、外にベンチが置いてあります。
店員さんのユニフォームは黒で統一され、モードな印象です。
スッキリとした店内には、シックなグレーの壁にドライフラワーが飾られています。ファンシーでかわいらしいアイス屋さんの概念を覆すかっこよさがあります。
家族経営だから、ぬくもりある青葉台店
かっこいい雰囲気の「21時にアイス」ですが、青葉台店には入りやすさを感じます。それは家族経営だからかもしれません。
オーナーは久米妙子さんで、ご主人や娘さんもお店のスタッフです。
最初に「21時にアイス」を見つけて、「こんなお店があるよ」と久米さんに教えたのは娘さんだと聞いて驚きました。
他の店舗へ食べに行き、「よし!自分でもやってみよう」と思い立って始めたというから、その素早い行動力にさらに驚きです。
青葉台出身の久米さんが、ちょうど子育てに一区切りついて何か始めようかと考えていたところだったそうです。
店内に流れる今どきの音楽を選曲しているのは娘さん。若い感性に引き寄せられてか、訪れるお客さんも若い女性が多いです。みんな決まって、インスタ映えしそうな写真を撮っています。
若い客層だけでなく、16時の開店ごろには幼稚園帰りのお母さんとお子さんや、年配の方も訪れるそうです。金曜日の夜遅い時間には、飲み会帰りのお客さんたちでにぎわうとか。
おすすめのアイスを聞いてみる
カウンターでアイスを注文します。20種類以上もあって、悩みます。
人気の「紫芋モンブラン」か「濃厚生チョコ」にしようかと思いつつも、久米さんに好きなアイスをたずねてみました。
新鮮なキウイをカットして作る「キウイとナタデココ」や、アールグレイのシロップとミルクアイスが混ざるとミルクティーみたいになる「アールグレイチョコホイップ」、また「杏仁ソフト」もおすすめとのこと。
どれもおいしそうですが、「アールグレイチョコホイップ」にしました。
お店のスタッフでもある娘さんが、迷いのない手つきで作り、美しくトッピングして仕上げます。
あっという間に完成です。
アールグレイがミルクティーに華麗なる変身
「アールグレイチョコホイップ」は高々とそびえ立つチョコホイップの上に、サクサクのチョコクランチとチョコソースがかかっています。
まずチョコホイップがおいしい。
下に潜んでいるのは、北海道産のミルクを使用したオリジナルのミルクアイス。どんな組み合わせでもおいしくなるように作られていて、濃厚だけど後味がさっぱりします。
ミルクアイスのまわりに注がれているのはアールグレイのシロップです。ミルクアイスと溶け合って上品なミルクティーに華麗に変身。
甘すぎないので、食後にぴったりです。
夜の散歩へ
アイスは透明のカップに入っていて、片手にすっぽりおさまるサイズで持ちやすい。
少し涼しくなった夜の青葉台を、アイス片手にお散歩です。こんな夜更けに買い食いなんて、大人になってよかったな、なんて。いつもの風景がちょっとだけ特別な夜になったみたいです。
ペロリとたいらげて帰宅。鏡を見ると、私のほころんだ口元にはチョコレートが。
21時にアイス 横浜青葉台店
住所:神奈川県横浜市青葉区榎が丘26番地27 T.Tビルディング1F
アクセス:東急田園都市線「青葉台駅」から徒歩約7分
営業時間:16:00-23:30
定休日:火曜日