ある晴れた春の日、買い物に行く途中に、この写真にあるようなウォールアートに遭遇!
「えっ、ナニ、コレ?」
マンション建設現場に、突然現れた異次元空間?キラキラとした春の陽射しを浴びて、見た瞬間、清々しい気持ちになりました。
しかし、「誰が?何のために?」「何かのイベントの名残り?」と気になり始め、いろいろ調べたり聞いたりしたところ、数名のキーとなる方たちに行き着きました。
まずは「ウォールアート」について
「ウォールアート」の概要がちょっと複雑?なので、わかりやすくするために“5W1H”風で説明してみました。
◆いつ(when)…
2023年5月頃に「ウォールアート」完成。
◆どこで(where)…
大倉山駅から歩いて約15分、元オリンピック大倉山店の跡地。現在マンション建設中のところ。綱島街道の大豆戸交差点バス停のすぐそばにあります。
◆誰が(who)…
マンション代理店の方から依頼を受け、グラフィックデザイナーの柴崎さん、大倉山おへその小松さん、小澤さん、DAIFUKU STUDIOの大橋さんの協働で企画、運営。
◆何を(what)…
地域の人と接点を持つような仮囲いのアート。
◆なぜ(why)…
新しくマンションが建設されるということで、新しく居住する人へ「大倉山の魅力」を伝えたいという思いで企画。
◆どのように(how)…
地元で活躍するグラフィックデザイナー柴崎久美子さん、大倉山商店街にて地域交流の拠点として運営されている「大倉山おへそ」の小松由希子さん、小澤麻美さん、地元で絵画教室をされている「DAIFUKU STUDIO」の大橋文さん。これらの方々の地域への思いがベースとなって、カラフルで楽しいウォールアートになりました。
「地域の人と接点を持ちながら、仮囲いを彩りたい」で始まった“仮囲いを彩る”プロジェクト
そもそもの発端は、このマンション建設の代理店からのお題「地域の人と接点を持ちながら、仮囲いを彩りたい」。これが全ての始まりだったのだとか。
この依頼を受け、お話を持ちかけてくださったのが、川崎・溝ノ口で活動されているクリエイティブチームの「ノクチ基地」の山本さん。
この山本氏とのつながりで、グラフィックデザイナーの柴崎さんへ、このお話が持ち込まれました。ただ、「自分のアート作品を作るだけでは、何か違う」と。「街の人たちを巻き込むような企画であれば」ということで始まったそう。
そして、柴崎さんの繋がりの中から「大倉山おへそ」共同代表の小松さん、小澤さんが地域との接点となり得る地元の子どもたちを繋ぎ、ウォールアートのベースとなる「色遊び」ワークショップを「DAIFUKU STUDIO」の大橋さんが担当。
こうして、人から人へと繋がって誕生したのが、この「ウォールアート」だったということです。
現地在住チームでのアイディア出し
打ち合わせでは、柴崎さん、小松さん、大橋さん、ノクチ基地の山本さんの面々が、大倉山おへそに集まり、「大倉山のまち」の魅力をどう表現するか、地域の人との接点については?など、具体的な案もサクサク決まっていったそうです。
どこにもない、思い出の1ページに
地元の人たちで完成されたこちらのウォールアートは、今だけのここにしかない作品です。色鮮やかでとっても素敵なので、ぜひ見に行ってみませんか。写真を撮ってみるのもお勧めします!
(マンション建設完成予定の2024年7月頃までにはなくなってしまうので、ご注意ください。)
最後に素敵なメンバーをお一人ずつご紹介します!
【maruku Design&Illustration】柴崎久美子さん
広告デザイン会社時代、グラフィックデザイナーになり、現在地元で「maruku Design & Illustration」を運営。
今回「ウォールアート」の制作ともう一つ、大倉山への居住を検討されている方へ伝えるために「大倉山おへそ」の恒例企画「2023年大倉山観梅会」での来訪者に「私の、僕の、好きな大倉山」アンケートを柴崎さんの提案で実施することになったそうです。
【大倉山おへそ】共同代表 小松由希子さん 小澤麻美さん
大倉山の「人」と「縁」を「ソーシャル(地域、街)」で結ぶ「大倉山おへそ」。大倉山商店街と協働で、「大倉山観梅会」や「ハロウィン」などの年間イベントを企画・運営。今回のプロジェクトでは、地域のデザイナーさんと子どもたちをつなぎ、まとめ役をされました。
【DAIFUKU STUDIO】大橋文さん
「大倉山公園 梅林」の近く、山の上にあるアンティークなスタジオを運営されています。アートや写真、イラスト、絵画表現なら「なんでもご相談ください」とのこと。
今回、子どもならではの表現を引き出す「色遊び」ワークショップを実施。
大倉山 ウォールアート
住所:神奈川県横浜市港北区大豆戸町150
アクセス:東急東横線「大倉山駅」から徒歩約15分